無期雇用派遣はやめとけ?働き方の特徴と就業経験談まとめ!

この記事では無期雇用派遣という働き方の特徴とメリット・デメリットについて書いています。

有期契約の派遣社員では同じ会社の同じポジションで3年以上働くことができませんが、無期雇用派遣に切り替えることによって派遣先で仕事があれば3年を超えて就業することが可能になります。ただ、派遣先の正社員とは違うため正しく雇用契約を理解することが大切です。

夫は6年間以上ITエンジニアとして無期雇用契約で同じ派遣先で仕事をしていた経歴があり、3年くらいで派遣先を変更して就業しておけば良かったと話していました。そんな無期雇用派遣の経験談についても書いていきますので、検討されている方の参考になれば幸いです。

みらいみらい

私も約2年ほど経験があり、当時は「特定派遣」という呼び方でした😀

無期雇用派遣とは?(どんな働き方?)

無期雇用派遣とは派遣社員として、無期限で雇用される働き方です。無期限で派遣社員として勤務する形態となりますが注意点があります。

一般的な直接雇用の正社員とは異なり、派遣会社の待遇や労働条件が適用されるため派遣先の正社員と同等の福利厚生や安定した雇用とは異なります。

また、派遣先での雇用期間が不定期であるため雇用の不安定性も考慮する必要があります。派遣契約が満了した場合に雇用の補償はされますが派遣先が変更になるため、ずっと同じポジションで働ける保証がないことに注意が必要です。

長期間の就業で雇用条件や待遇面が不満になる場合もあります。無期雇用派遣として働く際は、契約内容を十分理解した上で働くことが大切です。

無期雇用派遣のメリットは?

①柔軟な働き方

派遣社員としての柔軟な雇用条件や働き方を求める人にとって一般的な直接雇用の正社員より柔軟性があります。

②多様な経験を積める

様々な企業や業界での経験を積むことができます。異なる業務やプロジェクトに関わり、多角的なスキルや知識を身につける機会があります。

③就業の安定性

無期雇用派遣は一定の期間の派遣契約が終了する心配がないため、一定の安定感を持って働くことができます。派遣先での契約が終了しても派遣会社との雇用関係が継続するため安心感があります。

④キャリアの柔軟性

様々な業務やプロジェクトに携わることで、自分の興味や適性に合ったキャリアの方向性を見つけるチャンスが増えます。

⑤担当がつく

営業担当がいるため、派遣先でトラブルが発生した際も営業担当が間に入ってくれるため心強い面があります。

これらのメリットは、無期雇用派遣を利用する際に期待できるものですが、派遣会社によって条件や提供される福利厚生が異なり、個々の状況によってもメリットも変わってきます。

無期雇用派遣のデメリットは?

①雇用条件

無期雇用派遣は派遣社員としての雇用であり、派遣先の正社員と比べて待遇や福利厚生などが劣ることがあります。

②派遣先の契約が不安定

長期間の雇用契約であっても、派遣契約がいつ終了するか不透明であり、派遣先の変更を余儀なくされることがあります。

③キャリアの停滞

派遣契約で就業するため正社員と同様のキャリア成長やスキルアップの機会が得られない場合があります。契約内容が決まっており、正社員の補佐ポジションや対応範囲が決まっている場合が多いです。

これらのデメリットは、無期雇用派遣を選択する際に考慮すべき点で個々の状況や目標に応じて、メリットとデメリットをバランスよく判断することが重要です。

無期雇用派遣時のポイント

①派遣会社の選択

派遣会社を選ぶ際は、信頼できる派遣会社を選ぶことが大切です。提供されるサポートや福利厚生などを比較し、自分に合った会社を選びましょう。

  • 福利厚生(人間ドック・歯科検診含む)
  • 賞与、昇給
  • 評価制度、基準
  • サポート体制(教育・営業担当者の質)
  • 派遣先変更についての考え方
  • 就業手当
  • 在宅勤務手当

②契約内容の理解

無期雇用派遣の契約内容を十分に理解しましょう

派遣契約に関する条件や雇用条件、福利厚生などを明確に把握することが重要です。

③キャリア戦略の明確化

無期雇用派遣をどのように活用するかを明確にし、自分のキャリアにどう活かすかを考えましょう。

④継続的なスキルアップ

派遣先での仕事を通じてスキルを磨くことを意識しましょう。自己成長やスキルアップを目指し、業務において価値を高める努力を続けることが重要です。

⑤労働条件の確認

派遣契約における労働条件や福利厚生などが、自身の希望や重要視する点に合致しているかを十分に確認しましょう。

無期雇用派遣として働く際には待遇や条件や働き方についてよく理解することが重要です。また、無期雇用派遣をどのように活用するかを考えることが重要です。

無期雇用派遣がおすすめな人は?

無期雇用派遣は、特定の状況や目標を持つ人にとって有益な場合があります。以下はそのような状況や目標を持つ人に無期雇用派遣がおすすめです。

①一定の安定感を求める人

無期限の雇用契約であるため、収入面で一定の安定感を持って働くことができます。

②多様な経験を積みたい人

様々な企業や業界での経験を積むことができるため、キャリアの多様性を求める人に適しています。

③柔軟性を求める人

一つの職場や業界に固執せず、様々な経験を通じてキャリアの方向性を模索したい人に適しています。

ただし、無期雇用派遣はすべての人に適しているわけではありません。各人の目標や状況に応じて、雇用条件や派遣先企業の方針をよく理解し、自身のキャリア戦略に合った選択をすることが重要です。

【ITエンジニア】無期雇用の経験談

夫がIT関連の無期雇用派遣として同じ派遣先の同じポジションで6年以上就業した際の経験談についてです。

夫は元々IT関連の経験があり、経験者として大手派遣会社の契約社員契約で採用されました。その後、3ヶ月後に無期雇用派遣(正社員)採用が決まり、6年以上在籍していました。その経験を振り返って良かったことと微妙だったことについて聞いたことを以下にまとめました。

良かったこと

  • 一般的な正社員より仕事が決まるのが早かった
  • 長期間の就業が前提のため雇用が安定している
  • 退職のハードルが低い
  • 業務範囲が正社員より狭い
  • 人間関係のしがらみが少ない

悪かったこと

  • 評価制度が曖昧(派遣先で求められる職務が増えるが、単価が上がらない場合がある)
  • 派遣先変更は可能だが、容易ではない
  • スキルが凝り固まる(成長が止まる)
  • 仕事内容と対人関係のマンネリ化
  • 賞与がない

後悔&こうすれば良かった・・

  • 長く同じ派遣先で働き過ぎた

→業務範囲が限定的なので、今後より良い条件で働くために他ポジションでの経験も積むべきだった

  • 派遣先によって残業時間・休暇日数・単価・評価基準が違う

→要望をしっかり伝えて認識のすり合わせをしておけば良かった

総合的な感想としては、よくも悪くも派遣先の影響が大きい働き方なのと、営業担当の交渉力で昇給が左右されることもあったとのことでした。(2年に一度のペースで担当者が変わったそう。)

みらいみらい

私は半年程度のプロジェクトが割り当てられ、プロジェクトが終了したら他のプロジェクトに着任する・・・のような働き方でした。IT関連のいろんな現場を渡り歩く楽しさと1からスタートする面倒くささを味わいました😀

まとめ

この記事では無期雇用派遣という働き方についてまとめていきました。

収入面での一定の安心感があり、計画を立てやすいメリットがありますが、同じ就業先でいつまで働けるかは不安定というデメリットがあります。万が一派遣先での契約が終了になっても次の派遣先は紹介してもらえますが登録制の派遣社員と同等に条件について要望を聞いてもらえない場合もあります。

  • 最初から無期雇用派遣として採用
  • 有期雇用契約から無期雇用へ切り替え
  • 長期就業前提ポジションへ派遣される
  • プロジェクト単位で働き、就業先が頻繁に変わる

入り口や前提とする就業条件が異なるため、信頼できる派遣先を選んで条件をしっかり確認してから契約することが大切です🙎‍♀️